オランダ水牛

オランダ水牛の個体差について

3本セット オランダ水牛

老若男女問わず根強い人気のオランダ水牛ですが、その魅力は色合い、模様がそれぞれ異なるところにあります。
今回はその個体差について、少し説明をしたいと思います。

店舗在庫 オランダ水牛
正面から撮影
店舗在庫 オランダ水牛 後から
後から撮影

同じランクでもこんなに違うんです!

上の写真は2022年10月13日の13.5ミリの在庫ですが、これだけ色合いなどが異なりますが実は同じランクのものです。
ちなみに当店は特上トビというランクを使用しています。
私の認識では5段階のうち上から2番目のランクです。(メーカーによって呼び方などが違うので間違っていたらすみません!)

飴色のもの・白っぽいもの・少しグレーがかっているものなど基本の色を見ても結構幅が広いですよね。
さらには「ふ」と呼ばれる模様(シミのようなもの)もそれぞれに個性があります。真ん中の「ふ」が多いものは1つランクが下の「上トビ」にランクされても良いかもしれません。問屋さんに注文するときには、同じランク(特上トビ)で「白っぽいもの」と伝えているのですが、10本頼んでも5本くらいしか入ってこないことなんてザラです。←「これは返します」とか私が言うので、最初からある程度厳選してくれているのでこの程度の振り幅で収まっています。
ちなみに真ん中の印材は、HPに掲載されているオランダ水牛の見本と少し異なるので、来店されたお客様が「これが良い」と選んでくれた場合のみに使用します。HPの商品写真で選んでいただいているネット注文では使用しませんので、ご安心ください。

在庫から選んでもらうこともできます。

ご来店いただいたお客様には当然、店舗にある在庫を全部見ていただいて気に入った色合い・模様のものを選んでいただきます。
ネット注文だとそれができないと思っているかもしれませんが、事前にご連絡(電話・メール)いただければ在庫を簡単にですが撮影して、メールで送らせていただきます。撮影してメールをするまでに1〜2営業日はかかってしまいますが、可能な限り対応させていただきます。
注)メールを送った後になるべく早く(24時間程度)選んでご注文ください。在庫確保の必要があるので選んでもらえないと全在庫をお客様に見せられなくなってしまうのが理由です。

最後にオランダ水牛についての印材説明です。

ここからは以前にオランダ水牛について書いた記事に抜粋です。

聞き馴染みのない材料の名前から知れませんが、別名「牛角・白」などとも呼ばれている印材です。
実店舗で接客していると時々ですが、お客様に「オランダ産なの?」と聞かれることがあります。
普通そう思いますよね!?
私もこの仕事を始めて最初の方にした質問の中の一つに「オランダ水牛ってなに?」と聞いた覚えがあります。
この展開ならお分かりになると思いますが、じつはこのオランダ水牛、オランダ産ではありません。
答えは昔、この白い水牛の集積地がオランダであったことから、名付けられた名前だそうです。
※集積地は他にもあったそうですが、代表的な集積地がオランダだったそうです。

じつは水牛でもありません

現在、印鑑の材料として用いられている生産地としては、オーストラリアやアフリカ、東南アジアから産出される食肉用の牛の角がよく使われているそうです。
このような紛らわしいネーミングなので、最近では「牛角・白」「白牛角」などの商品名を使う印章店もあります。
ちなみに当店のオランダ水牛は「オーストラリア産」を使用しています。
特徴としては、アフリカ産のものに比べて、白さ・透明度が安定していることが挙げられます。
「ふ」という茶色や黒の模様が少しだけ入ったもの、またはほとんど入っていないものをなるべく使用するようにしています。
理由は、明白でそちらの方が上品だと思うからです!

ランク分けもかなりの数があります

このオランダ水牛は、ランク分けもかなりの数があります。
当店の使用しているオランダ水牛は、最高級にランクされる「特上トビ」を使用しております。
実店舗にご来店いただければ、在庫の中からお気に入りの模様をお選びいただくことができます。
気になる方はぜひご来店いただければと思います。

水牛の数も減ってきているようで、このランクなかなか安定供給できないようです。
とても材料問屋さん泣かせの材料なんです。仕入れの関係で選択肢が少ない時は何卒ご容赦ください。
注)白水牛と言われているものは今回説明したオランダ水牛とは異なり、白い毛をした牛の角を使用したものです。

オランダ水牛のラインナップはこちらから https://www.tenshoudo.jp/html/page4.html#animal