彩樺

彩樺について

彩樺について

木材の定番印材として、柘(つげ)がありますが、それよりもワンランク上の素材に「彩樺」があります。

木の温かみがあることから女性に人気があります。
また動物系の材料が嫌な方で耐久性も欲しいと思う男性も実印に採用される方が増えています。

どんな印材かというと北方寒冷地で産出される真樺に、フェノールレジンと呼ばれる樹脂を加えて高圧加熱処理して作られた新素材です。
(国産の北海道の樺の木を使用しているものもあります)
限りなく天然の素材に近いため、エコな素材と言えます。

木材の温かみを残しながら、耐久性を高めた素材ということで人気があります。

アグニと同じ?

彩樺とよく似た素材に「アグニ」があります。
どちらも真樺ではありますが、違いを説明すると合板かどうかの違いだそうです。

アグニは真樺を薄く板状にカットして、重ね合わせてフェノールレジンを加えて高圧加熱処理したものになります。
アグニは彩樺と違い、印材以外にもドアノブやお箸、ボタンなどにも使用されることがあるのが特徴です。
ちなみに2022年8月現在、当店ではアグニは扱っておりません。

特徴は?

真樺に、フェノールレジンと呼ばれる樹脂を加えて高圧加熱処理をする理由は、「耐久性を上げるため」です。
樹脂を加えて圧力を加えることで、収縮に強くなり、表面も樹脂で守られることで傷がつきにくくなります。

通常の木材の状態よりも耐久性が数倍高くなり、黒水牛やオランダ水牛などと同等の強度になると言われています。
実際に手彫りしていると柘よりも固いと感じます。
また仕上がりには関係ありませんが、彫り進めると表面と中身の色合いに差がないため、凹凸が見づらいと感じることがあります。
ただの老眼かもしれませんが。。。笑

動物系、金属系ではなく木材で実印、銀行印を作りたいと思っている方で、耐久性も求める方には最適の印材といえるでしょう。
なんとなくオシャレな雰囲気をもつ彩樺!おすすめですよ!!

まとめ

印材選びはご予算とも関わってきますので大切な要素ですが、
無理のない範囲内で好みのものをお選びいただければ良いと思います。
印材や手彫りと言うキーワードでお問い合わせをいただくことがあります。
しかしながら印材や彫刻方法はあくまで手段だと考えています。

そもそも文字のデザインが気に入らなければ、せっかくの印材も残念な感じになってしまいます。
一生のおつきあいになる印章です。
あなただけの、納得の印材・デザインをご提供できればと考えております。

気になる方はぜひこちらもお読みください。天章堂公式ブログ「失敗しない書体選びについて」

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