印鑑の保証

印鑑の保証について

印鑑の保証ってどういうもの?

印鑑の保証って聞いたことありますか?
電化製品などで○年保証ってよくありますよね。
「印面の破損・摩耗などで捺印ができなった場合に無料で彫り直し」というサービスのことです。
今回はその印鑑の保証について、解説いたします。

印鑑の保証って微妙です。

印鑑の保証と聞いて、私は色々な意味で疑問を持ってしまいます。
一番の疑問は、1つ目は同じ印影で彫れるのか?ということです。
実は印材は、コンマ数ミリ程度で大きさが微妙に異なります。
また、正円ではなかったりするので、全く同じ印影を作ることはほぼ不可能です。
人の目にはわからない程度にすることを保証しているのでしょうか?

同じ印影が彫れるってかなり危険です。

さらには、同じ印影で彫れるとしたら、印影を保存しているのか?ということです。
どこの誰さまの印影として保存していたら、情報漏洩などで流出したらどのように責任を取るのですかね?
そもそも作成依頼をしたハンコ屋が、印影を持っているって嫌じゃないですか??
そこまで信用しているなら良いのですが。。。

登録を改めてする必要があります。

保存をしていなくて保証するということは、改めて製作するということです。
その場合、お客さまに改めて印鑑登録をしていただく必要が出てきます。
それを保証というのは、どうかなと感じてしまいます。
はんこ屋の中には、これまで使用していた印材を使って彫り直すとHPに記載しているのですが、柘や水牛などは長年の使用で彫り直しをするには、朱肉を吸っているので耐久性が落ちている、乾燥度合いなどを考慮すると適切ではありません。理由としてはひび割れなどが発生するからです。
当店では実施していないサービスなので、あれこれ言っても意味がないとは思いますが。。。
本当に必要なのかと疑問を持ってしまいます。

まとめ

当店としては、お渡しした時点で何か問題があれば迅速に対応いたします。
個人の印鑑ではほとんどありませんが、たくさん使って摩滅することはあります。
落としたり、ぶつけたりと物理的衝撃が加わって枠が欠けたりすることもあります。
お渡し時点でベストな状態にしておりますので、残念ながら承ることはできません。

個人の実印・銀行印はそこまで使用回数が多いものではありません。
当店にご依頼いただいたお客様から、上記のようなトラブルはほとんど聞いたことがありません。
印鑑ケースに入れて、大切に保管しておけば防げるものだと考えています。

それよりも印影データを保存していたり、トラブルのあった印材を再度彫刻する方が問題だと思います。
10年保証などの言葉にはくれぐれもご注意ください。
同じ印影で保証するなんて場合は、特に注意が必要です。

当店では「一生モノの印鑑には、美しい印影を」
大切な決断を印す、そのはんこによってお客様の人生が豊かになるお手伝いができれば嬉しく思います。

手書き文字・手彫り仕上げ印鑑 天章堂 公式HP
手書き文字・手彫り仕上げ印鑑 天章堂

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