はんこの語源について
はんこの語源についても書かせていただきます。
何気なく使っている「はんこ」という言葉ですが、語源は以下のような諸説があるそうです。
諸説①
江戸時代に作られた版画に使う板のことを「版行・板行(はんこう)」と呼びました。
それが転じて「はんこ」と呼ばれるようになった。
山梨出身だった初代(私の祖父です)は確かに「はんこう」って言ってました。
大正生まれですが、ちょっとした方言だったのかもしれません!?
諸説②
版行(はんこう)を使って書物を印刷することと、印章で捺印することが同じような工程に感じるので、印章のことも「はんこ」と呼ぶようになった。
諸説③
「判を押すことを行う」という言葉の「判行」が転じて「はんこ」と呼ばれるようになった。
このような諸説はありますが、どの説が正しいのかは明らかにはなっていません。
はんこを漢字で「判子(はんこ)」と書くのは当て字です。
はんこの語源について まとめ
どうでも良い話ですが、私は「はんこ」とひらがな表記を好みます。
「ハンコ」のカタカナ表記はあまり使いません。
理由は特にありませんが、ひらがなの方が格式ある感じがしませんか?
どちらでも良いですよね!?すみません汗
はんこのことを、「はん」「印(いん)」「璽(じ)」と呼ばれることもあります。
「璽(じ)」は飛鳥時代、701年に制定された大宝律令で、官印の一つとして天皇御璽(てんのうぎょじ)が作られたことが始まりです。※官印とは、官庁が職務で使うハンコのことです。
天皇の使うはんこだけが「御璽(ぎょじ)」と呼ばれます。
国のはんこは「国璽(こくじ)」と呼ばれます。
「御璽」は天皇の国事行為にともなって作られる文書に押され、「国璽」は外交文書など国家の重要文書に押されるそうです。
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